ニュースは要約でしかなかった

新聞社が赤字になったとか、記者が裏を取らないとか、ネットが普及して相対的に新聞社の価値が毀損して来ているのだけど、そもそも新聞ってニュースの概要を手っ取り早く知るという事が一番で、要は速報性と要約機能で売ってたんだと思うのね。

その点、今では速報性ではネットに完敗だし、要約っぷりではテレビにすら負けてしまって、今や原典に近いニュースソースみたいな役割に甘んじている。

でもここに自信を持てないのは、正直ニュースソースは新聞社の強みではなく通信社にあるし、虎の子の記者クラブ制度だって警察を初めとする公官庁の発表なんかが直接ネット詳細に文書公開てしまったらそれまでなんだよね。それがいつ始まるのかも正直わからない。

結局新聞社に残されているのは情報のハブ機能のみ。でもこれも遺産みたいな物だ。全てのニュースソースがネットに出てしまったらもうこれは個人か数人の団体、もしくはCGMみたいな仕組みに簡単に取って変わられてしまう。

ここで、のこるは綿密な取材を元にした記事ってことになるんだろうけど、正直これで新聞社が食べて行けるはずは無いんだよね。かといって新聞社が国の庇護の元に生き残るなんて事が出来るはずも無く、本当に危なくなったら再建は難しい。

本気で八方塞がりなんじゃないかな?