デジタル放送はアナログ放送が終了するまでに決着がつく

デジタル放送関係の諸問題(主にDRM)がアナログ放送終了までに奇麗に片付かないと、アナログ放送が終了するまでに決着がついてしまうと思います。もちろん淘汰の方向へ。

以前デジタルラジオの話の時に、なんだかんだで結局テレビは生き残る。今の規模は保てないだろうけどと言ったのだけど、テレビは安泰という事ではなく、規模が縮小するというのはテレビにとってあらゆる意味で脅威なはずです*1

今テレビを能動的に見ている層は、おそらく就業(就学ではないよ)以前の子供とお年寄りが大きくなってきているはず*2。それ以外の層では良くてながら見でしょう。能動的にテレビを見ていない層はテレビが見られない事による問題が顕在化するまで買い替える事は無いだろうし、別にテレビが無くても困らない、むしろ見ない環境を作る事で有意義に過ごそうと考えも顕在化するはずです。こういった層がティッピングポイントを超えると、テレビの同期性の価値すら毀損する可能性があります。家族で生活する為に理由も無くテレビを買い替えた世帯はある意味固いテレビ視聴者層ですが*3、視聴者はお金を使えない子供と、お金を使わない老人メディアが急激に進み、広告効果も急激に下がるでしょう。

その間にネットのコンテンツが充実し、今決定的に欠けているスポーツ中継なんかが揃ってしまえば本当にテレビはラジオの轍を踏む事になるやもしれません。繰り言になりますが、何事も無く移行がすすむ事も十分にあり得る。なんしてもテレビは残るでしょう。しかし大きな規模の縮小があり、地域に置ける同期性のみがメリットとなる。

これから数年ネットは楽しみですね。テレビの行く末も興味深いです。一番興味を持っているのは放送業界の人間でしょうが。