キングオブコントを見た

視聴率も11.3%にとどまり、肝心の番組内容に関しても、『M-1グランプリ』(テレビ朝日)などと比べて盛り上がりに欠けていたと感じた視聴者が多かったのではないか。なぜ『キングオブコント』がここまで大きな失敗に終わってしまったのか、その原因を3つに分けて考えてみたい。

この記事で指摘されているのは以下の3点。

  1. ・敗退芸人による審査
  2. ・予選審査の不透明性
  3. ・DT松本の無能ぶり

この3点が合わさる事で絶妙のダメ具合を醸し出したという内容。

この記事を読んだ時はまだ番組を見てなくて、今録画しておいたのを見たのだけど、確かに失敗と言われても仕方ない感じだった。

予選敗退した芸人が審査するというのは、プロの評価とかなんとか理由を付ける事は出来るけど、やっぱりお客さんに笑ってもらうべきものだろうから、不自然な様に思った。デザイナーがデザイナーを感心させる事を目的にデザインをしていてはダメだと言われるけど、これも同じだと思う。

なにより、予選敗退した芸人がすぐ横に集団で居る事で、お客さんも盛り上がにくいだろう。当然審査員の芸人も単純に楽しむ様な気分ではないと思うし、所属事務所や普段の交流や人間性に対する評価も関わってしまうと思う(もしバナナマンが吉本だったら、もし審査芸人にホリプロが多かったらどうなっていただろう)。審査方法のダメさというのが会場の雰囲気をとっても悪い物にしていたんじゃないかなとテレビで見ていても伝わってきた。

そのほかの2つはどうだろうか。予選審査の不透明性というのは出場した芸人やひいきにしている芸人さんがいるファンに取ってはとても大切だと思うけど、ただ楽しみたいだけの圧倒的多数のお客さんや視聴者からしたら結構どうでもいいと思う。ダウンタウンの松本さんが審査員をやらなかったというのも同じで、限りなくどうでもいい。やっぱ問題は審査方法が全てじゃないかな。

あと、肝心のコント自体も素直に笑えるような内容では無かったと思う。バナナマンはやっぱり面白かったし、優勝したバッファロー吾郎も優勝が納得いかない内容ではなかったけど(松本さんのお楽しみ会という例えは上手いと思った)、思わずわらっちゃうようなものでは無かった。

2700の観覧に来てくれたお笑いファン女性集団の前で、観覧のお笑いファンという設定の女性を馬鹿にするというコントはシチュエーション的にシュール過ぎて笑ったけどね。そりゃ審査員が芸人でも圧倒的最低得点出すよ。そこには採点した芸人の良心があった。でも2700は大物になるかもしれない。

まー、全体的に雰囲気の変な番組でした。