身も蓋もない真実

落合監督ナゴヤ球場の記者室に足を運び、中日の候補選手が辞退したことへの批判に、40分間反論した。

これ、ほんと残念すぎるぐらい正論だよね。

サッカーの場合W杯はやっぱり海外でプレーする為にアピールする大舞台であって、リーグよりW杯に出たいとまでは言わないまでも、ものすごいメリットがある。その点野球は盛んな国なんかほんと数える程しか無くて、MLBのスカウトが全部見て回る事も可能だし、NBPはその数カ国の中で言えばMLBに次ぐ規模だしで、正直選手には出たいと思うメリットが無いんだろうね。

他にも野球のルールの仕組み上、ピッチャー以外は殆ど目立たない。北京オリンピックみてても目についた選手って投手とGG佐藤だけだったもん。WBCに出ても、打点で貢献しても、そんじょそこらの活躍では正直知名度にすら貢献しないというのは予想に難く無い。

監督やりたがる人いないのも分かるよね。こんな状況な上に世間の期待は大きいし、落合監督が言う様に現役監督だとどうしてもNBPのシーズンが気にならない訳がないし、それ故に他のNBP球団の選手預かるなんて怖すぎる。つまるところWBCに集中する環境に無い。特に前回王者だからプラスは無いしね。しかも前回はかなり運に助けられての1位。これはやりたくないよね。

サッカーなんかも同じだけど、何となく国の代表として戦う事に誇りをもって臨んでるイメージあるけど、全部打算が働かないと(もちろん矜持もあるだろうけど)目的をともにする事なんか出来ない。これは非難とかそういうのじゃなくて、スポーツ選手以外でも同じだと思う。モチベーションってのはいかに同じ目的を目指すだけの理由があるかなんだよね。

正直プロスポーツをエンターテイメントとしてすら見ていない(つまり見てない)人間だけに、落合監督に文句言う気になれない。当事者にしか分からない事というのは沢山あるにしても、ほんと、自分の気のまわらなさは凄まじいなと思ったよ。