学校は大変

県立神田高校(平塚市田村)の入学試験で、合格基準に達していた受験生二十二人が服装や髪形の乱れなどを理由に不合格にされた問題で、県教育委員会は二十九日、同校の渕野辰雄校長を三十一日付で解任すると発表した。同校長は十一月一日付で県教委の総合教育センター専任主幹に異動する。

これ、学校側の気持ちも分からなくは無いけど、あり得ないよね。朝のワイドショーなんか見てると、一般やコメンテーター側からは支持するような発言が散見されて唖然。もちろん周辺住民は風紀の乱れが治安の悪化なんかに繋がるのを危惧しているんだろうし、実際問題もあるんだろうけど、基本的にそれとこれとは別問題。

もちろん学校関係の当事者や周辺の人間は私なんかと違って現実に直面している問題なので、偉そうに言うつもりは無いのですが、問題は見た目で判断するかどうかではなく、二重基準になっている所ですよね。仮に採用判断材料にボタンの掛け方や頭髪の色味なんかが考慮されるのであれば、それは明確に基準として示されないといけない訳です。

何故かというと、そこに恣意性が生まれるから。大分県教育委員会による不正な教員採用試験なんかの話題は記憶に新しいですが、採用に恣意的な運用が認められるといくらでも不正の余地が発生します。制度の運用の問題として例外を認めたり、恣意性があってはいけないのです。公立学校も色々大変だとは思いますが、やっぱりこれは看過できない事だと思います。

しかし、学校の風紀を維持するのには色々枷があるんでしょうか。タバコ吸いながら登校してきたら普通は停学になるし、停学が繰り返されれば退学になるものだと思うのだけど、そうは出来ないんでしょうかね。退学者が多いと学校(ひいては教員)のペナルティーになるんだろうな。この辺がそもそもおかしいと言えばおかしいよね。

今日は2つの基準に関するお話でした。