目的を明確に持つと芯が通りブレがなくなる

なんでそんな事を誇らしげに言うのかはホント謎。聞かれたらネタが無いから素になっちゃうのかね。

何故行列を作る方法を開陳してしまうのか、という事を考えていたんだけど、問いに答える事の目的をしっかりと持っているかどうかの問題なんじゃないかなと思う。よく成功者のインタビューなんかでは、頑張った&運が良かった&ポリシーの開陳、となってしまっておもしろみもくそも無いのだけど、これは本当の事は言ってないけど嘘も言ってないという状態だと思う。

もちろん、成功の秘訣なんて物は無くて、その時々に相応しい判断と実効を重ねる事が重要なんだろうけど、そんな事をいっても身も蓋も無いので努力や誠実さや運としか言いようがないのだろう。しかし仮にノウハウがあったとしても多分それは披露されないだろうと思う。

それは、インタビューを受ける目的が会社の広報やPRである事を明確に理解しており、ここで話すべき事は、会社のイメージをアップする事で、厳密な意味でノウハウを公開する事ではないと言う事も理解しているから。

それに対して、餃子屋さんが行列を作るノウハウを語ってしまうのは、もう目的を達してしまったからだと思う。もちろんもっと上に行きたい、成長したいという願望はあるのだろうけど、そこまでのロードマップを明確に描けていないから、聞かれた事を言葉通りにそのまま語ってしまう。

これはもちろん悪い事ではなくて、インタビュアーにインタビューされたのならインタビュアーは喜ぶだろうし、読者や視聴者も質問の答えとしては納得するだろう。でも、明確なロードマップが描けていたのなら人気がありすぎて追いつかないとか、つまらない事を言うべきだしそうすると思う。